劉備「ジャンヌ・ダルク助けるぞwww」サトシ「分かったぜ!」
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47:名無しNIPPER[saga]
2017/07/12(水) 22:18:13.74 ID:HR0gDsmx0
コイキング「コッコッココッ」ビチビチッ

ジャンヌ「コイキング、レベル12、おくゆかしい性格、渋い食べ物が好き、覚えている技は『はねる』だけ。うーん、見た目はとても非力そうだわ。サトシ嘘ついたんじゃないの?」

サトシ「よし、早速だがバトルしようぜ! ヌメルゴン、キミに決めたッ!」

ヌメルゴン「ヌメ〜」

ずんぐりむっくりとした、粘液まみれの生物が地響きを鳴らして現れた。目は胡桃のように円らだが、その巨体は悠に2mを超える。二足歩行するナメクジという表現が、この化け物を喩えるに最も正しいやもしれぬ。

ジャンヌ「え、もうバトルするの? 技の出し方も何も分からないよ!」

サトシ「うるせぇ! 手持ちのポケモンを早く出しやがれ! どうせコイキングみてぇなゴミポケしか持ってねぇんだろ!」

ジャンヌ「アンタ、コイキングは最強だって自分で話していたじゃない!」

サトシの豹変ぶりに、ジャンヌは竦み上がった。この少年、自分より弱い相手とバトルを行う際、言動が粗暴になるようだ。心なしか、瞳に宿る光も怪しくギラついている。狩人のそれと言って相応しい。

サトシ「カカカ! それでは首を捥ぎ取らせて頂くとするぜ、ジャンヌ・ダルク! ヌメルゴン、あのクソアマに向けて冷凍ビームDA! 今日がテメェの命日よ、ギャーッハハハァ!!!」

ヌメルゴン「ヌゥメ〜!」ゴゴゴゴゴ

ジャンヌ「ちょ……ちょ……! コイキング、なんとかしなさいよ! 跳ねるでもいいから技を出して! 冷凍ビームに対抗しなきゃ!」

冷凍ビームがジャンヌの胸を貫こうとした、その刹那。サトシの目に、信じ難い光景が飛び込んできた。コイキングが獅子の如き雄叫びをあげて、空高く跳ね上がったのである。コンキングにしがみついたジャンヌも、宙へ舞い上がる。彼女の爪先を冷凍ビームが掠った。

ジャンヌ「いやあッ……靴が凍ってる! コイキング、アンタ意外とやるわね! アンタが跳ねて、私が攻撃。良いコンビになれそうよ」バシャアン

まだ安心はできない。ザラフシャン川の激流に落ちたジャンヌは、何度も川底の岩に叩きつけられた。間一髪、ゲッコウガの橋で助かったが、流されるのも時間の問題だろう。

サトシ「一回避けた程度で、勝ち誇んなやボケがァ! ヌメルゴン、あまごい! 川を増水させてジャンヌを押し流すんだ!」

ジャンヌ「サトシ! 蛙先生まで溺死させる気なの!? 良い加減にしなさいよ!」

サトシ「黙れ黙れ黙れェ! ゲッコウガは水タイプだ、岸まで泳いでこれるさ。だがしかし! テメェはノーマルタイプ。溺れ死ぬしか、残された道は無いようだなァ!」

ジャンヌ「主よ、主よ、願わくば私を激流のより救い出されんことを……」

サトシ「無駄だね! テメェはここで死ぬんだよォーッ!」




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