8:名無しNIPPER
2017/07/03(月) 23:33:52.70 ID:gSJuTX8u0
アポロニア「ふんっ!!」
フリーシア「汗臭い……七曜の騎士といえど日々の鍛錬は存外地味ですね」
アポロニア「フリーシア…」
フリーシア「あの少年のお誘いを断ったそうですね。相変わらず孤独な生き方をしているとは…フフフ」
アポロニア「そういうお前は上手く立ち回っているな。ルリア達とも随分打ち解けているじゃないか」
フリーシア「ここの連中は甘い考えの者ばかりですからね。”仲良く”なるなど簡単ですよ?
フフフ、宜しければご教授しますが」
アポロニア「貴様はオルキスによって生かされ、この船に送られたという事を忘れるなよ。
エルステ王国を一つにまとめる為、お前の名が必要だったから解放されただけだ。罪が消えたわけではない」
フリーシア「分かっていますよ。傍にはあれ(→量産型アダム)がいつもいますしね。私の名を使い、エルステが彼女の下で繁栄するのであればそこに私の実体が無くとも構いません」
アポロニア「ふっ、実務までやらせてはまたいつ牙を剥くか分からぬしな」
フリーシア「私はエルステに対し今の一度も叛いた事などありませんが?」
アポロニア「…」
フリーシア「…」
アポロニア「何か用があって来たんじゃないのか」
フリーシア「少しは要領良くやる事ですね」
アポロニア「何を…」
フリーシア「オーキスの顔が沈んでいます」
アポロニア「…」
フリーシア「ついでにあの少年も、ですが」
アポロニア「…グランか」
フリーシア「あの少年は強い。もっと強くなるでしょう。私の所にもエルステ流の帝王学を学びに来ました。さすがにあの子には必要ないものだと諭して返しましたが」
フリーシア「相対していた頃は目にもつかない男でしたがここへ来て随分心象が変わりましたよ。この集団の中心にはいつも彼がいる」
アポロニア「騎空団の団長だからな」
フリーシア「かつての王家を思い出すのです…。”あの”輪にいた私を…」
アポロニア「貴様……」
フリーシア「コホン…まぁ所詮一騎空団とでは程度の差がありますが」
フリーシア「では失礼します。 随分と冷えさせてしまいましたね、水浴びを―――」
退室しようとするフリーシアの眼に、あるフィギュアがとまった…
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