31:名無しNIPPER
2017/07/06(木) 17:29:11.73 ID:5B385p5M0
フリーシア「…コーヒーを入れ直してきます……貴方も飲みますか?」
フリーシアの意外な配慮にグランは反射的に頷いた…
フリーシア「分かりました。きゃっ!」
席をたったフリーシアだが、椅子に足を引っ掻け転んでしまった…
常にそばで彼女を監視している量産型アダムはあくまで監視用のゴーレムであり、倒れたフリーシアに目もかけず落ちて割れたコーヒーカップを片付けだした…
グランは急いでフリーシアを抱き起こした…
フリーシア「す、すみません。少し目眩を起こしました…」
椅子に足を引っ掻けたせいかの様に見えたが、彼女の言葉にグランは焦りを抑えられなかった…
フリーシア「え、ええ。ですが心配は入りません。本当に。足の震えは収まりました」
目眩ではなかったのだろうか…
フリーシア「コーヒーを入れてきますっ」
怪我をしなかったか心配だ…
フリーシア「どうぞ」
カチャン…
フリーシア「人にコーヒーを入れるのは久しぶりです…。ああ、何かの成り行きでアポロニアに入れたことがありましたか…」
フリーシアとアポロの仲は良くはなかったが、彼女に昔のアポロの事を聞いてみたくなった…
グランはフリーシアが入れてくれたコーヒーを口にする…
…それはアポロが入れたコーヒーよりも美味しかった…
84Res/49.53 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20