9: ◆mwRE3ahSoE[saga]
2017/07/02(日) 18:03:10.78 ID:MfaL6v/t0
提督「捨て艦、なんて言葉が生まれた時代もあったしな」
大和「はい。もう半世紀以上も昔ですね」
提督「最初なんて誰も艦娘の扱い方なんて知らなかったからな、本人含めて。それで艦娘の数が増えたらそりゃ捨て石作戦になるのも分からんでもない」
10: ◆mwRE3ahSoE[saga]
2017/07/02(日) 18:11:48.48 ID:MfaL6v/t0
大和「提督、という存在が必要だと分かったのは30年程前でしたよね」
提督「装備の組み合わせ、陣形などが判明する中最も現状を変えた発見が練度の存在だったからな」
大和「艤装と長くリンクする事で身体に馴染み、結果より強くなる。今ではおおよそとはいえ数値化までされていますね」
11: ◆mwRE3ahSoE[saga]
2017/07/02(日) 18:12:41.05 ID:MfaL6v/t0
大和「訓練による練度より、提督からの信頼と自信こそが私達の力の源ですから」
提督「それまでは化物と罵られながら訓練をし、お国のためと捨てられてたわけだらな。ひでぇ話だ」
大和「それにこの様な見た目ですから、性的なトラブルも多かったそうですし。ほとんどか手を出した上官が殺されるか大怪我をして、艦娘が処分されるといった流れでしたが」
12: ◆mwRE3ahSoE[saga]
2017/07/02(日) 18:13:46.41 ID:MfaL6v/t0
大和「結局、軍は、世界は変わりました。変わったけれど、変わりきれなかった」
提督「心も体も丈夫な艦娘に対し、ブラック企業も真っ青な地獄の訓練を課したりな。練度だどうこう言っても人扱いする気はさらさらなかったわけだ」
大和「そこで提督が、アナタが現れた」
13: ◆mwRE3ahSoE[saga]
2017/07/02(日) 18:14:35.54 ID:MfaL6v/t0
大和「今までの扱いからしたら天と地ほどの差があります」
提督「逆に言えば俺がしくじれば終わり、だ。その時の計画もあるんだろうけどな」
大和「提督の代わりも用意されてるのでしょうか」
14: ◆mwRE3ahSoE[saga]
2017/07/02(日) 18:15:26.94 ID:MfaL6v/t0
提督「だが、まあそうだな。使い捨てではなく使い潰すようになったわけだな」
大和「でも私はそれでも構いません。この身は、血の一滴に至るまでアナタのためと決めましたから」
提督「愛が重いね。しかし、アナタのため、か」
15: ◆mwRE3ahSoE[saga]
2017/07/02(日) 18:16:25.29 ID:MfaL6v/t0
提督「分からないってのは怖い。周りも当事者ですら」
大和「反対派の意見ですね。とはいえ賛成派でもそこは同じですか」
提督「昔はモノ扱いだったからな」
16: ◆mwRE3ahSoE[saga]
2017/07/02(日) 18:17:20.69 ID:MfaL6v/t0
大和「艦娘にも兵器派と人間派がいます」
提督「ん、それはあまり知らないな」
大和「私達の力は心理的なものが大きいです。愛の力です。つまり個人的な理由で、至極人間的な理由で戦場に出ます」
17: ◆mwRE3ahSoE[saga]
2017/07/02(日) 18:18:26.64 ID:MfaL6v/t0
大和「誰かのためとごく人間的な理由で動くこの体は、どこまでも非人間的なんです」
提督「さっきの派閥はそのどちらに寄ってるかって話か」
大和「人として生きる艦娘が最近では殆どですが、やはり自分を一兵器として勘定する者もいます」
18:名無しNIPPER[sage]
2017/07/02(日) 19:43:04.65 ID:dvMLmQ5H0
言葉遊びにかこつけて結論に辿り着きたくない時の話法だなー
19: ◆mwRE3ahSoE[saga]
2017/07/02(日) 20:30:19.11 ID:MfaL6v/t0
提督「基本的に衣服、というか艤装のおかげで1発は耐えるわけだよな」
大和「脳とコアは守られます。そこがあれば時間の程度はあれど修復可能ですから」
提督「なんつーか都合のいいものだよな」
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