16:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/01(土) 22:02:58.09 ID:WMIgWMbh0
きっと、私のそんな思いは悪いものじゃない。
ただ嫌うだけで自分の中に閉じこめたりするわけじゃなく、私はそれに奮起して努力へと昇華することができたから。
ただ、私はその嫌ったことを、みっともないことなんだと断じてしまっていた。
今なら、これが間違いだとはっきり言える。
アイドルのみんなが、必死に練習に励む姿は。
アイドルのみんなが、できないことに挑戦している姿は。
アイドルのみんなが、挑戦した結果失敗して涙を流す姿は。
果たしてみっともなかっただろうか。
……そんなわけないよね。
アイドルになって、それに気づくことができた。
できなくたって、全力で取り組む姿は輝くほどに綺麗だってことに。
ねえ、プロデューサー。
貴方は吹っ切れられた私に、ライブで弾き語りをする機会を作ってくれたりもしたよね。
その時は、演奏にも歌にもミスはあった。見る人が見れば苦笑いぐらいは浮かべたかもしれない。
でも、私は楽しかった。
楽しむことができたんだ。大好きなピアノを、大勢の大好きなファンの前で披露できたことを。
小さなコンクールでさえ演奏したくなかった私が、だよ?
本当に、嬉しかった。
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