女「君も僕の体がほしいのかい?」男「えっ!?」〜私と僕と欲張りショートケーキ〜
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1: ◆2oYpLZIXqc[saga]
2017/07/01(土) 18:12:25.92 ID:bpND8uC50
ジャンル……男女間の認識の差を考えるクール僕ッ娘ラブコメ

5千字程度

なるべく地の文を排除してます。SS的記号、効果音等の表現はありません。

ここで登場する統計、仮説、理論等は、実際にあるものもありますが、筆者が適当に書いてます。



女「だから君も僕の体がほしいのかい? って聞いたんだ」

男「……」

男(聞き間違いではなかったか)

男(それにしても体がほしいのか? っだって!)

男(ほしいに決まってるじゃないですか!)

男(そのおっぱいを揉ましてほしい!)

男「……」

俺は思わず彼女の胸を無言で眺めた。

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2: ◆2oYpLZIXqc[saga]
2017/07/01(土) 18:13:25.12 ID:bpND8uC50
男(いかん、いかん)

男(彼女の自分の性別が女であることを忘れているような言動に驚くことは多いけど、今回もまた驚かされる)

男(何を思っての発言かは今の段階では掴めないから、ここは慎重にこちらも返答を選ぶ必要がある)
以下略 AAS



3: ◆2oYpLZIXqc[saga]
2017/07/01(土) 18:14:12.53 ID:bpND8uC50
男「私がその質問に答える前に、何でそんなことを急に言い出したんですか?」

女「僕が読んだ本に書いてあったんだ」

女「統計をとると、男性は女性の体に執着する傾向にあり、女性は男性の心に執着する傾向があることがわかっているんだってさ」
以下略 AAS



4: ◆2oYpLZIXqc[saga]
2017/07/01(土) 18:15:07.43 ID:bpND8uC50
男(危なかった)

男(いつもの悪い癖で相手がどう思うか考えずに、本音をぶちまけないで本当によかった)

男(つまりはいつもの好奇心からくる発言で、俺を特別に異性として意識しての発言ではないということか)
以下略 AAS



5: ◆2oYpLZIXqc[saga]
2017/07/01(土) 18:15:37.35 ID:bpND8uC50
彼女の魅力を再確認して満足し、彼女の意図をより深く探る質問をする。

男「それでその本にはどうしてそのような結果になるのか書いてありましたか?」

女「仮説だけど、単純に生物としてのオスとメスの体の構造と役割の問題なんだって」
以下略 AAS



6: ◆2oYpLZIXqc[saga]
2017/07/01(土) 18:16:26.53 ID:bpND8uC50
女「それで淫奔な女で、あちこちで別の男と行為を行っていたとしたら」

女「それはつがいの男、いやオスにとっては非常に好ましくない状況なる」

女「もし妊娠でもしたら、その間は自分の子孫を残すことができないし、最悪、他人の子を育てることになるからね」
以下略 AAS



7: ◆2oYpLZIXqc[saga]
2017/07/01(土) 18:17:30.77 ID:bpND8uC50
男「女性の浮気がバレて、修羅場なシーンなんですけど」

男「本命の男性に対しての浮気の弁解で、こんなことを言って火に油を注ぐんです。」

男「『違うの! 一番好きなのはあなただけなの!』って」
以下略 AAS



8: ◆2oYpLZIXqc[saga]
2017/07/01(土) 18:18:38.29 ID:bpND8uC50
女「心に執着する女にとって一番好きな男性が誰なのかは重要だけど」

女「体に執着する男には重要ではない」

女「恋愛要素を含む創作物にはありがちなシーンだけど、男女の認識の差がよく表れているね」
以下略 AAS



9: ◆2oYpLZIXqc[saga]
2017/07/01(土) 18:19:54.78 ID:bpND8uC50
男「……」

女「……」

男(俺は彼女と二人なら、会話の中の、無言の時間も嫌いじゃない)
以下略 AAS



10: ◆2oYpLZIXqc[saga]
2017/07/01(土) 18:21:24.25 ID:bpND8uC50
彼女は冷たい表情から戻り、何事もなかったかのように話を続ける。

女「ついでに男性が女性の心に執着しない理由を、さらにいえば」

女「仮に女性がどんなに貞淑な女性であったとしても」
以下略 AAS



11: ◆2oYpLZIXqc[saga]
2017/07/01(土) 18:22:22.33 ID:bpND8uC50
男「……」

女「……」

男(俺は、いや、男は確かに好きな女性と無理やりにでも行為をしたい)
以下略 AAS



12: ◆2oYpLZIXqc[saga]
2017/07/01(土) 18:23:50.46 ID:bpND8uC50
俺は何とか返答をしようとする。

男「……でも、……それは……」

女「そうだよ」
以下略 AAS



13: ◆2oYpLZIXqc[saga]
2017/07/01(土) 18:25:26.76 ID:bpND8uC50
男「……」

女「……」

男「私も女性を自分の欲望のために、傷つけるような行為を行う男は軽蔑します」
以下略 AAS



14: ◆2oYpLZIXqc[saga]
2017/07/01(土) 18:27:34.67 ID:bpND8uC50
女「さて共通の見解を得られたところで」

男「?」

彼女は新しいイタズラを考えついた子供のような顔で笑う。
以下略 AAS



15: ◆2oYpLZIXqc[saga]
2017/07/01(土) 18:28:19.44 ID:bpND8uC50
女「……で……っぱいを眺めるのは?」

男「え? 何て言ったのですか?」

いつも淡々と話す彼女にしては、俯いて妙に歯切れの悪い言い方だった。
以下略 AAS



16: ◆2oYpLZIXqc[saga]
2017/07/01(土) 18:29:33.71 ID:bpND8uC50
女「だから!」

突然、彼女は顔を挙げ、声を張り上げる。

女「エ、エッチな視線でおっぱいを眺めるのは、女性を傷つける行為には、入らないのかな!?」
以下略 AAS



17: ◆2oYpLZIXqc[saga]
2017/07/01(土) 18:32:04.21 ID:bpND8uC50
俺は顔を挙げて、言い訳めいたことを呟く。彼女の顔は俯いてしまっていて良く見えない。

男「……俺は、……その無意識で見てしまっていて……その……君を傷つけるつもりは……」

男(いや)
以下略 AAS



18: ◆2oYpLZIXqc[saga]
2017/07/01(土) 18:33:09.91 ID:bpND8uC50
男「……」

女「……」

男(彼女との無言の時間は、例外はあったけど、好きだった)
以下略 AAS



19: ◆2oYpLZIXqc[saga]
2017/07/01(土) 18:35:19.94 ID:bpND8uC50
女「……『俺』って言った」


男「……へっ?」

以下略 AAS



20: ◆2oYpLZIXqc[saga]
2017/07/01(土) 18:36:39.25 ID:bpND8uC50
彼女は続ける。

女「それに僕と話すとき、すごく言葉を選んでいる気がする」

男(それもバレてる)
以下略 AAS



21: ◆2oYpLZIXqc[saga]
2017/07/01(土) 18:37:33.64 ID:bpND8uC50
女「それにさ、『話しかけないようにする』」

女「『近づかないようにする』ってさ」

女「君から話しかけたり、僕に近づいたことなんてあったかな?」
以下略 AAS



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