【モバマス】ほたる「わたしの不幸と、幸せと、不幸」
↓
1-
覧
板
20
42
:
◆7PpQF0yG66
[saga]
2017/07/02(日) 12:20:28.44 ID:YyjtO4V8o
「ずいぶん悩んでるだろ?こんなおっさんで良ければ相談に乗るしいろいろ言ってくれていいんだぞ、って」
確かに、自分でもこれ以上悩んだって結論は出ないのではないかと思っていた。けど人に相談するのは……。
きっと私はプロデューサーさんにも責任を負わせてしまう。心の中で自分の責任から逃げてしまうかもしれない。
以下略
AAS
43
:
◆7PpQF0yG66
[saga]
2017/07/02(日) 12:20:59.24 ID:YyjtO4V8o
プロデューサーさんは危険運転を避けるために正面を向いたままで話す。
「確かに自分の問題は最終的には自分で決めるべきだけどさ……。相談することでその答えがよりよくなるんだったら相談すべきじゃないのか?」
プロデューサーさんは俺が言えた義理じゃないけどなー、と軽く苦笑しながら続けて聞いてくる。
以下略
AAS
44
:
◆7PpQF0yG66
[saga]
2017/07/02(日) 12:22:01.33 ID:YyjtO4V8o
わたしはどうしたいのだろう。よりよい選択を望むのか。悔いのない選択を望むのか。
…………。
………。
以下略
AAS
45
:
◆7PpQF0yG66
[saga]
2017/07/02(日) 12:23:14.96 ID:YyjtO4V8o
ーーーー
「わたしは、どちらも怖いんです」
閑散とした事務所の客間。わたしはそこにプロデューサーさんと向き合って座り、話し始めた。
以下略
AAS
46
:
◆7PpQF0yG66
[saga]
2017/07/02(日) 12:23:57.53 ID:YyjtO4V8o
「最初は、わたしはファンの皆さんを裏切ったり会社の皆さんに迷惑をかけることが嫌だったんです……。でもだんだんその嫌悪はわたしの保身からくるものだって、自分でわかってきて……!」
ザアザアと、外では雨が降り始めていて雨雲でいつもより暗い。
窓に打ち付ける雨音に構わず、わたしは心中を露呈させた。
以下略
AAS
47
:
◆7PpQF0yG66
[saga]
2017/07/02(日) 12:24:55.39 ID:YyjtO4V8o
「 そんな自分自身が嫌になったとき、私の逃げる先はなくなりました。
未来に希望が見えなくて、今を否定したくなって。
そうしたらついこの前までの日常がいとおしく、同時にもうそんな日常は終わってしまったことを自分の感情から気取りました。
以下略
AAS
48
:
◆7PpQF0yG66
[saga]
2017/07/02(日) 12:25:22.88 ID:YyjtO4V8o
わたしの言葉で紡がれて初めてわたしに認識できた“白菊ほたる”はあまりに見苦しく、わたしは自然と目を伏せる。
49
:
◆7PpQF0yG66
[saga]
2017/07/02(日) 12:26:29.67 ID:YyjtO4V8o
「 どこを見ても何も見えません。
全て闇で、平衡感覚は全て失われて、選ぶ理由すらも分かりません。
黒と黒。無と無。どちらの選択もわたしには同じものに見えます。
以下略
AAS
50
:
◆7PpQF0yG66
[saga]
2017/07/02(日) 12:27:49.57 ID:YyjtO4V8o
「どうやって選べと言うんですか……っ!」
正解のない選択なんて美しくもなんともない!
「何も分かりません……っ!何も見えません……っ!」
以下略
AAS
51
:
◆7PpQF0yG66
[saga]
2017/07/02(日) 12:28:46.79 ID:YyjtO4V8o
全て弾ける。涙は止まらない。
以下略
AAS
65Res/27.53 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
書[5]
板[3]
1-[1]
l20
【モバマス】ほたる「わたしの不幸と、幸せと、不幸」-SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1498900235/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice