4:1 ◆0NR3cF8wDM[saga]
2017/06/28(水) 20:10:34.26 ID:OXNr9JoL0
私は、昔、歌うことがあまり好きではありませんでした。
って言うと、みんなびっくりしちゃうかな?
もっともっと前、小学校に上がる前くらいの時は好きだったんだけど、それから時間が経つにつれてどんどん好きじゃなくなっていったんです。
歌自体は、小さい頃からずっと好き。
特にみんなを元気にするアイドルの歌。
でも、自分の歌が上手じゃないってことに気づいて、周りからも指摘されるようになって。
私は、歌うことが怖くなりました。
音痴、と言われるのが嫌で。
下手くそ、と馬鹿にされるのが辛くて。
音楽の授業が嫌いでした。
歌ったら男の子たちに何か言われるし、歌わなくても何か言われるし。
ピアニカやリコーダーは上手に弾けたけど、それでまた「音痴のくせに」ってからかわれるんです。
先生がその度に叱ってくれても、しばらく経てば元通り。
今思えば、多分、男の子たちもそんなに悪気があったわけじゃなくて、普段から仲良くしてた私に対するちょっとしたイタズラのつもりだったんじゃないかな。
ほら、私だって、かけっこや鬼ごっこの時、その子たちに「おそいよおそいよー」とか言ってたしね。
だけど、その時の私にはそんなこと分からなくて、からかわれる度に私は自分の歌が嫌いになっていきました。
テレビで見るアイドルの人たちは、あんなに楽しそうに、あんなに上手に歌ってるのに、どうして私はできないんだろう。
練習すれば上手くなるのかな。
でも、下手な歌をこれ以上歌いたくない。
なんて、思ってました。
上手になるためには、諦めずに何度も歌うしかないって本当は分かってたのに。
42Res/28.05 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20