29:1 ◆0NR3cF8wDM[saga]
2017/06/28(水) 22:22:59.55 ID:OXNr9JoL0
あ、その、今日は本当にありがとうございました。
いつもここから見てるだけだった千早さんが、私に声をかけてくれるなんて、それに悩みも聞いてもらったし、アドバイスももらって、一緒に歌まで歌っちゃって、私、今日のこと、一生忘れません!
「そう言ってもらえると、私も…………あの、矢吹さん」
はい。
「俯いていた私に、声をかけてくれた子がいました。一緒に、歌ってくれた子がいたんです。私は、きっと、それに救われました」
……そんなことが。
「だから、矢吹さん、もし目の前に俯いている子がいたら、今度はあなたが……」
はい!
私に何ができるか分からないけど、でも、
「『でも、誰かに話すことで楽になることもあるから』ですね。ふふ、私もそう言われたんですよ」
えへへ、なるほど〜。
……あの、それで、千早さん?
「どうかしましたか?」
さっき話にあった、技術よりも大切なものって……
「ああ、それは」
それは?
「歌が好き、歌が楽しい、そんな当たり前のことです」
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