27:1 ◆0NR3cF8wDM[saga]
2017/06/28(水) 22:16:26.65 ID:OXNr9JoL0
数曲を一緒に歌った後、私たちはまたベンチに座っていました。
今まで感じたことのない熱みたいなものが、まだ身体の中に残っているみたい。
「矢吹さんは、とても楽しそうに歌うんですね」
そ、そうなのかな?
すごく楽しかったのは間違いないですけど。
「隣で歌う私まですごく楽しい気分になりました」
で、でも、私、下手だから、千早さんの邪魔しちゃって……
「上手下手、技術よりも、もっと大切なことがあるんです。私も、最近知ったのだけれど」
大切なこと?
「……矢吹さんに似た子がいて」
ふぇ? 私?
「ええ。私にそれを教えてくれたのが、その子でした。あまり器用なタイプではないけれど、一生懸命で、元気で、いつも楽しそうに歌って」
え、と?
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