20:名無しNIPPER[saga]
2017/06/27(火) 22:29:11.98 ID:ClytVPBbO
下に降りると、ハーブティーの良い香りがした。
そして、机の上にはみかん。
曜ちゃんママに手招きされて、ソファのお隣に座った。
すごく似てるから、大人になった曜ちゃんの隣にいる気分。
「クッキーじゃなくて、ごめんね。曜が、千歌ちゃんにはみかんだからって。さすがにね、いくら千歌ちゃんがみかん好きだからってハーブティーにみかんはって言ったんだけど」
「ええっと、みかんで大丈夫です、はい」
「あら、そうなの?」
ややびっくりして、
「じゃあ、いっか」
「わーい」
みかんを受け取って、さっそく皮を剥く。
「千歌ちゃん一人にして、血相変えて、曜はどこに行ったのかしら」
「え、えっとごほごほ」
みかんを喉に詰まらせてしまった。
「大丈夫? 何か知ってるの?」
心配しつつも、私の反応にしっかり食いついてくる。
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