男「最後に勝つのはロリコン」〜俺がロリコンになった理由〜
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7:名無しNIPPER[saga]
2017/06/26(月) 21:12:55.95 ID:2XkT9Zn40
俺は自転車置き場に向かっていて、倒れた自転車の中に、俺の自転車はない。

けど倒れた瞬間と直し始めた所も見ていた。

そこを素通りして俺の自転車を取り出して走り去るのは、あまりにも不親切ではないか。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[saga]
2017/06/26(月) 21:13:31.10 ID:2XkT9Zn40

男「手伝いますよ」

男性「……」

以下略 AAS



9:名無しNIPPER[saga]
2017/06/26(月) 21:14:08.93 ID:2XkT9Zn40
俺は周囲を見渡した。そしてすぐに見つけた。

見つけられたのは自転車に跨り、走り去る男性の姿だった。

男「……」
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[saga]
2017/06/26(月) 21:15:04.13 ID:2XkT9Zn40
男性は初めから、ドミノ倒しになった自転車を直していたのではなくて、

ドミノ倒しになった一台目が男性の自転車だったから、直していたに過ぎなかったのだ。

コミュ障特有の声の小ささを発揮してしまったのかと最初は思った。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[saga]
2017/06/26(月) 21:15:57.48 ID:2XkT9Zn40
男(なんだあいつ! なんだあいつ! 死ね! ムカつく! 死ね!)

追いかけて文句の一つも言いたい気分。いや、怒鳴りつけてやりたい気分だった。

しかし、そんな度胸もないので心の中でできる限りの悪態をつきながら、倒れた自転車を直していく。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[saga]
2017/06/26(月) 21:16:54.45 ID:2XkT9Zn40
男(そりゃ、俺だって初めから倒れている自転車とか、風が強くて直してもすぐ倒れるような日の自転車は直さないよ)

男(でもそうじゃないじゃん。アイツが倒したんじゃん)

男(俺やアイツみたいな若い男ならいいよ。自転車起こすくらい。面倒なだけで済むし)
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[saga]
2017/06/26(月) 21:17:33.33 ID:2XkT9Zn40
男「……」

男(帰ろう)

俺はその日、もともと大した親切心は持ってなかった癖にムカムカしながら帰路についた。
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[saga]
2017/06/26(月) 21:18:52.45 ID:2XkT9Zn40
三日後


男(またかよ)

以下略 AAS



15:名無しNIPPER[saga]
2017/06/26(月) 21:20:07.47 ID:2XkT9Zn40
しかしその日の俺の自転車は自転車置き場の奥にある。

女の子の近くを通らなければならない。

俺は女の子を横目で観察しながら、自分の自転車に向かった。
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[saga]
2017/06/26(月) 21:20:48.25 ID:2XkT9Zn40
男(そうだ)

またこの前のみたいにお礼も言えないような奴なら、今度こそ怒鳴りつけてやろう。

俺は最低なことを考えていた。
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[saga]
2017/06/26(月) 21:22:32.14 ID:2XkT9Zn40
男「少しいいですか?」

女の子は突然、後ろから声をかけられて驚いているようだった。

ちなみにそのときの表情はわからなかった。何故ならコミュ障は顔を見ない。
以下略 AAS



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