【モバマス短編集】「築き上げたもの」
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34: ◆oeRx5YHce.[saga]
2017/06/24(土) 23:56:29.70 ID:tI5dYSFO0
「だって、だってそうだよ!」

もう……限界だった。

「しぶりんやしまむーみたいに人気があるわけじゃないじゃんっ!」

初めのうちは流してた。いつかなくなるだろうって。ぽっと出だから当たりが強いんだろうって。

「シンデレラガールにだってなったこともない! ファンのみんなに笑顔を届けようって気持ちも、誰かを幸せにしようって気持ちも! 私はみんなに比べれば持ってないもん!」

でも、いつまで経ってもなくならない。私をなじる言葉があることに慣れてしまってる自分がいた。

「友達が欲しかっただけ! アイドルが楽しかっただけ! みんなみんな、私が楽しくなるためだけにアイドルやってたんだもん!」

心無い暴言が辛かった。

「プロデューサー、私にファンっているの? みんなしぶりんとかしまむーのファンなんじゃないの?」

守ってくれる人が存在するのかわからなかった。

「ユニットの仲間だから”ついでに”応援してくれてるだけなんじゃないの!?」

「私の引退ライブなんて、プロデューサーが思ってるほどの価値なんてないよッ!!」


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