【モバマス短編集】「築き上げたもの」
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15: ◆oeRx5YHce.[saga]
2017/06/24(土) 20:01:47.69 ID:tI5dYSFO0
「え? 響子?」

私を出迎えたのは間の抜けた旦那様の顔。

他のアイドル達も鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていました。

散乱する装飾品。

天井から吊り下げられていたのは『いつもありがとう』の文字。

どうやら私も豆鉄砲を食らったみたいです。

「モバPさん……これは……?」

「え、いや、あの……」

照れ臭そうにぽりぽりと頰を掻いていましたが、そのうちモバPさんは笑い出しました。

アイドルの皆さんもつられて笑います。

くすくすと笑いながら楓さんが私に近づいて来ました。

「プロデューサーさんが『いつもお世話になってる響子になんかしてやりたい』って言うもんですから」

モバPさんが? 私のために?

「だから今日は事務所をお休みにしてパーティーの準備をしてたんですけど、”誰かさん”がスマホを忘れちゃったので、”誰か”も間違えてLINEしちゃいました」

ふふふっと笑う楓さん。

「か、楓さん!」

「悪いのはプロデューサーさんじゃないですか。楓はわるかねぇで……なんちゃって」

「……苦しくないですか?」とモバPさんが一言。

周りのアイドル達も思わず苦笑い。



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