真姫「アイリスのはなことば」
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75:名無しNIPPER[saga sage]
2017/06/25(日) 03:30:03.51 ID:Sez8j5keo

絵里「真姫はあっちこっちとキョロキョロしてたから……」

穂乃果「うん……」

伏見「通行人の中にいたかもしれない……と」

絵里「……はい」

伏見「あとで店の場所を教えてもらうとして……」

穂乃果「……」

伏見「あの手紙は事件……警察官を刺した犯人が出したものだと思う?」

穂乃果「え……?」

絵里「どういうこと……ですか?」

伏見「思い込みって結構危険で、見えない物を見えたと錯覚させてしまうからね」

穂乃果「???」

絵里「あの、おっしゃる意味が……」

伏見「この手紙の主は、事件の犯人と西木野さん本人しかしらない情報を持っているんだよね」

穂乃果「えっと……それって……」

絵里「あ……!」


伏見「『犯人の顔を見ている』という事実」


絵里「わ、私たちは真姫が犯人の顔を見ている『かもしれない』ってだけ……!」

伏見「私たち警察も同じで、『かもしれない』ってだけだった。だけど手紙で事実が分かった」

穂乃果「……ど、どういうこと?」

絵里「今の真姫を含めて、私たち9人と真姫のご両親は犯人に繋がる情報は一切持っていないの」

伏見「逆に犯人は西木野さん本人の顔は覚えていた。だからこんな文章を書ける」

穂乃果「……」

絵里「……」


『 こんにちは。

  突然の手紙を不審に感じられるでしょうが、
  私の顔に覚えがないようなのでこうして筆を執りました。

  今日は商店街へ行きましたね。
  西木野真姫さんとは目を合わせたのですが、私には気付かなかったようです。

  運がいいですよ。

  9人のお名前、簡単に知ることができました。

  あなた方はスクールアイドルをやっているのですね。

  それでは、また。 』


伏見「この手紙を見て君たちは『犯人の顔を見たかもしれない』という疑いから、
   『犯人の顔を見ている』と確信してしまったんじゃないかな」

穂乃果「あ……」

伏見「もう一度聞くけど、あの事件の犯人が出した手紙だと思う?」

穂乃果「それは……」

絵里「あの、伏見さん」

伏見「……?」



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