182:名無しNIPPER[saga sage]
2017/06/26(月) 12:13:18.76 ID:iVlOUhKto
『この殺害予告、複数犯が出したものだと思うか?』
伏見「どういうことですか?」
『証言によれば、ほぼ同時刻に投函されていることになる』
伏見「……」
『同一犯というのはありえないんだよ』
伏見「……」
『お前たち十三課ではそれを理屈抜きで理解できるのか?』
伏見「……はい、可能性に過ぎませんが」
『……そうか』
伏見「警部、学校側の対応をどうしましょう」
『待て』
伏見「……?」
『お前が考えろ』
伏見「え……?」
『最善策をお前が考えろと言ってるんだ』
伏見「ちょ、ちょっと待ってください、そんなこと!」
『常に犯人の行動は悪運によって守られている。
俺たちの捜査はそれで足止めを食らってるんだ』
伏見「だけど私はまだ刑事としての……!」
『いいか、よく聞け』
伏見「……!」
『今、この時間に、この場所で、あの子たちを守れる可能性が一番高いのは恐らくお前だ』
伏見「――!」
『組織のしがらみは俺がなんとかしてやる。だから、考えろ。いいな?』
伏見「け、警部、悪戯の可能性も捨てきれないんですよ?」
『ナニカが起こっていることくらい俺にもわかる。だが理解できるのはお前だけだ』
伏見「……わ…わかり……ました……!」
『これから二人で行動しろ』
伏見「二人……?」
後輩「伏見さん!」
伏見「……分かりました」
『それで、これからどうする』
伏見「少し時間をください。とりあえず学校に向かいます」
『分かった。着く前に指示を出せ』
プツッ
伏見「ふぅ……はぁぁ……」
理事長「――……」
後輩「あの学校の理事長……? 顔色が悪すぎる……」
287Res/369.48 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20