男「住み込みメイドとな?」 女「なんなりとお申し付けください、ご主人様」
1- 20
27:名無しNIPPER[saga]
2017/06/24(土) 21:53:40.59 ID:FQTLRGNNo

女「えっ!?」


そのまま勢いよく手を引かれる
たたらを踏んで、蓮の横になんとか腰を下ろすことが出来た

澪の手を引いたのは、もちろん蓮だ
悪戯をしている子供のように、先までの澪の顔のように笑みを浮かべながら澪を真っ直ぐに見つめる


男「もうちょっかいはおしまいか?」

女「なっ……!」


気付いてたんならなんか言ってください!

そう文句が喉元まで出かかった時、蓮に強く手を握られる


男「可愛くてつい、な? 次何してくれんのか楽しみだったぞ」

女「〜〜〜〜っ!!」

男「あはは、怒るなよ」

女「…………」


プシューと音を立てながら熱は急上昇していく
蓮にからかわれていたことが分かって悔しい反面、ちゃんと自分のことを見ていてくれたのだという嬉しさ
そして何より、左手を覆うように繋がれた蓮の大きな右手が温かかった


男「いいから、俺の隣に座っててくれ」

女「……はい」


手をさらに強く引かれて、さっきよりも近くになる
体が密着するほどのまさにゼロの距離
お互いの心拍すら感じれてしまいそうなほどの近さに澪は目を回してしまう


女(うん、これは目眩のせいなんですからね?)


先程までのように朝の静かな時間が穏やかに時間は流れる

違うのは澪が蓮の肩にもたれるように頭を乗せ、蓮もまたそれに答えるように頬を寄せていること
そしてぎゅっと強く握られた二人の手はお互いの熱を溶け合わせるようにしっかりと繋がれていた




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
32Res/32.06 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice