98:名無しNIPPER[saga]
2017/06/23(金) 20:45:28.98 ID:9TDtueb30
裕子「でも藍子ちゃんはそんなお話、一言も……」
早苗「つまり藍子ちゃんにとって、写真を撮ったこと以上の事が無かったのよ。少なくともその時点では」
早苗「だから、もし藍子ちゃんが後でトイデジの画像データを確認したときに、プロデューサーを殺している犯人の姿が写っていたとしたら……」
裕子「そんな……」
早苗「だから殺したんでしょうね。実際に写真に写っていなくても、後で藍子ちゃんが思い出したときのことを考えて」
裕子「……おかしくないですか?」
早苗「え?」
裕子「だって! こんな短い間にプロデューサーも殺して、藍子ちゃんまで殺すなんて……もう、犯人はユッコたちの中の誰かに決まってるじゃないですか!」
裕子「もし、もしユッコが犯人だとしたら、藍子ちゃんが気付いていないなら、どこかでカメラだけ壊して、藍子ちゃんは殺さないのに……」
早苗「……そう、そうね。そうするわよね」
早苗「おかしいのよ。最初の犯行はアリバイの確認が取れている……つまり、犯人はある程度犯行時刻を計算した上で行動してプロデューサーを殺害している」
早苗「だけど絞殺を偽装しようとした刺殺の手順が、つい最近起きた別の殺人事件の手順を踏んでいる」
早苗「そして2回目の犯行。これは2回目の殺人を行った時点でアウト。容疑者は大幅に絞られて外部犯の可能性は限りなく低くなる」
早苗「アタシの傍にいたユッコちゃんと、時間的に見ても智絵里ちゃんに犯行は無理。となれば、残りの3人のうちの誰かになる……」
早苗「トイデジの壊し方もお粗末ね。ストラップで首からぶら下げているトイデジに器用にナイフを突き立てるなんて難しい」
早苗「藍子ちゃんを殺した後に別に壊したのは明らか……最初の殺人以外、やることが行き当たりばったりすぎるわ」
裕子「行き当たりばったり……?」
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