109:名無しNIPPER[saga]
2017/06/23(金) 20:57:43.66 ID:9TDtueb30
早苗「まぁそれもあるかもしれないわね。でも今は行楽シーズン、ショーのホール入場で2人が人の波に飲まれるくらい混雑している水族館よ?」
早苗「水族館の入り口なんて、人の出入りも多いだろうし、受付したらすぐ移動しないと邪魔になるし……のんびり他の人の会話なんて聞いてるタイミング、ある?」
文香「ですが……偶然耳に入った、ということも……それに、楓さんの持っている半券には、スタンプが……」
早苗「そう、そのスタンプ……楓ちゃん、以前もあの水族館に来たことあるでしょ? しかも……同じ時間に」
刑事「お、同じ時間!?」
楓「……」
早苗「そう。プロデューサーの殺害は、以前から楓ちゃんが計画していたこと……今回のアリバイ作りのために、事前に一度、熱海に来てたんでしょ?」
早苗「別の日の同じ時間に水族館の受付で、半券に12時50分のタイムスタンプを押してもらう。スタンプは時間だけで日付は押されていないもの、これで誤魔化すことができるわ」
早苗「これに関して言えば、水族館側の管理が甘いというか……何日に来たか分からないと、それはそれで困ると思うんだけどね」
文香「つまり……楓さんは、水族館に入場した時点で……12時50分のスタンプが押されている半券を2枚……持っていたということですか?」
早苗「そう。プロデューサーを殺害してから、水族館に戻って、再入場したときは古い半券にスタンプを押してもらって再入場した」
早苗「あとは、まあ半券なんて小さい紙だし? 細かく千切って捨てればまず分からないわね」
楓「……どうして」
早苗「ん?」
楓「どうして、私が……水族館に一度来たことがあるって、言えるんですか……」
132Res/129.84 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20