1:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 23:33:41.51 ID:aK3d9lV00
目が覚めてふと思う。アタシはエレナのどこが好きなんだろう。
横で寝てるエレナを眺めながらぼんやり考える。
例えばエレナの綺麗な瞳。笑った時のくしゃっとなる目尻もそうだ。
「んー……」
寝返りをうつエレナから柔軟剤とエレナの匂いが混ざった香りがする。
そういえば、この匂いも好きだ。
「んくしゅっ!」
タオルケット1枚じゃまだ肌寒いのか、エレナがくしゃみをする。寝ながらするとか、器用だなあ。このくしゃみも、アタシは好き。
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2:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 23:34:23.21 ID:aK3d9lV00
そろそろ準備をした方がいい。身体を揺さぶってエレナを起こす。
「ん……アレ? 今何時」
「8時半だよ」
「え? 何時?」
3:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 23:35:01.69 ID:aK3d9lV00
一緒に暮らして半年。エレナの色んなところをそばで見てきた。
いつも一生懸命なところ。意外と女の子らしいところ。
仲間思いでいつもアタシと琴葉をたすけてくれるところ。トマトが嫌いなところ。
アタシや琴葉の心配をしてくれるけど、自分は傘とか忘れてしまうところ。
……どんなエレナでも、アタシは好きだ。
4:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 23:35:51.28 ID:aK3d9lV00
事務所からアタシ達の家まで電車で30分。
なんとか席を確保すると5分もしないうちに隣に座ったエレナから寝息が聞こえてきた。
「アハハ、琴葉ー、それはないヨー……むにゃ……」
5:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 23:36:43.07 ID:aK3d9lV00
最寄り駅でエレナを起こし、事務所までの道を手を繋いで歩く。
エレナの温かい手が気持ちよかった。
途中で通った神社を見て、ふとこんな話を思い出す。
「そういえばさ。この前志保から聞いたんだけどここでだいぶ前に」
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