【ミリマス】ザ・ミリオンオールスターズ! 〜銀河の果てまで届けちゃいM@S〜
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80: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/06/26(月) 19:54:09.47 ID:R6aBmCNZ0

「あんっ! だから重力って大好き!」

 背中に当たる大地の存在に感謝して、仰向けになった春香は電磁棒を高々と突き出す! 

 春香が"いるハズだった"空間にパンチを放っていた環にはコレを避ける術は無い。
 眼下に迫るPヘッドを目で追いながら、環が「しまった!」と心の中で呟いた時だ。

 銃声、衝撃! 春香の手にしていた電磁棒が、環に当たる寸前のところで弾き飛ばされて宙に舞う。
 そして攻撃を受けずに済んだ環の方も、バランスを失い豪快に地面を転がった。

 急いでその場から立ち上がる春香の視界に、見知った少女の姿が入る。

「なんやねん春香、今の避け方めっちゃオモロイやん?」

 春香たちが逃げて来た方向、足元の藪を踏み鳴らしながら、
 硝煙の立ちのぼる銃を手にして現れたのは横山奈緒……

 おまけに彼女の隣には、瓦礫から脱出を果たした海美も居る。


「さっきの弾は見物料と思ったってな。見事な転びっぷりやったで〜♪」

 言って、奈緒は握っていた銃をケラケラと振った。

 明け透けな態度で語る彼女は元国際テロリスト軍所属、
 仲間内からは"冷血将軍"とまで呼ばれた才女。

 その軽いノリとは裏腹に、実力のほどは確かな"アイドル"である。

 そんな奈緒が海美を連れてここに現れたということは、
 彼女もまた環と同じように自分たちの命を狙う襲撃者。少なくとも味方に数えて良いワケが無い。

「それで次に撃ち込む弾丸が……いわゆる冥土の土産っちゅーヤツや!」

 案の定、奈緒は銃口を春香に向けると戸惑うことも無く引き金を引いた。

 パンパンパンとリズミカルに撃ち出された弾丸が、春香目がけて飛んで行き……。

 とはいえ、奈緒もこれで相手を倒そうなどとは思っていない。
 放たれた三発の弾丸は春香の体に届く随分と前の段階で、予想通りひなたによって防がれた。


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