【ミリマス】ザ・ミリオンオールスターズ! 〜銀河の果てまで届けちゃいM@S〜
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◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2017/06/23(金) 21:15:20.37 ID:2C0HgFtZ0
「これはまた……妙な芸を覚えたようで」
それはかつて、デストルドー幹部としてヒーローズと対峙した悪のマイティ・セーラー志保。
麗花たちを攻撃から守るため、海美の前にシールドを張って立ち塞がった彼女の服は、
黒猫のプリントが入った陶芸用エプロンの下に身に着けたセーラーは、漆黒の闇を思わせるほどに黒く
――このため、彼女はダークセーラーと呼称されることもあった――
だが、その目は海美ほど淀んだ輝きを秘めてはいない。
むしろ今、志保は怒りに燃えていた。
それもそのハズ、彼女は先ほどの襲撃によって大切な作品を"またもや"台無しにされたのだ。
二度も散った苦心作を苦悶の表情で看取った志保が、海美に向けて吐き捨てるように口を開く。
「どこで習って来たんです? "そんな"力の使い方」
「ふふん……知ってる癖に」
怒れる志保の質問をはぐらかし、海美が両手を低く構える。
またもバチバチと音をたててパワーを蓄え始めた敵の姿に、志保は「ちっ」と舌打ちした。
こんな狭い空間で、ああいった放出系の技は厄介だ。
アレは天井だろうが壁だろうがお構いなしに駆け巡り、こちらを狙ってくるだろう……ならば!
「麗花さん!」
春香とひなた、二人を両脇に抱えた麗花に向けて志保が叫ぶ。
「ここは私が食い止めます! 二人を連れて、とにかく脱出を――っ!?」
が、その隙を見逃す程に海美は間抜けでもなく甘くもない。
志保の懐まであっという間に詰め寄ると、
彼女はキネティック・パワーを纏った両手をガラ空きの腹部に叩き込んだ!
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