【ミリマス】ザ・ミリオンオールスターズ! 〜銀河の果てまで届けちゃいM@S〜
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53: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/06/22(木) 21:10:25.37 ID:QXl1fQYg0

 それまでは比較的滑らかだったアスファルト道路が、
 徐々に亀裂と段差混じりのガタガタとした物に変わる。

 が、可憐たちの乗る自転車の造りは特別製。
 この程度の悪路でたちまちダメになってしまうほど、ヤワな素材では出来ていない。

 とはいえ、大通りに近づくにつれて道はますます悪くなり、
 次々と目に入る光景も、まさに惨事と言って然るべし。

 周囲には崩壊したビルや黒煙を上げる車が転がって、
 あちこちの瓦礫には連軍兵士が右往左往。

 逃げ遅れた人々の救助や避難を指揮する横を通り抜け、
 破壊の傷跡が生々しい街並みに、可憐が怖気付くように呟いた。


「あぅ……こ、これは……」

「……今回も派手にやってますね」

 その時、避難する市民の列から一人の人間が飛び出して、二人の傍へとやって来た。
 どんな時でも笑顔だけは決して崩さない、ご存知北上麗花その人だ。

「千早ちゃんに可憐ちゃん! こんなところで会うなんて奇遇だね〜」

「れ、麗花さん!? ここで何をしているんですか!」

「皆さんのお手伝い……でしょうか?」

 二人の乗った自転車と涼しい顔で並走しながら、麗花が「ううん、違う違う」と首を振る。


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