【ミリマス】ザ・ミリオンオールスターズ! 〜銀河の果てまで届けちゃいM@S〜
1- 20
51: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/06/22(木) 21:05:47.12 ID:QXl1fQYg0

「篠宮さん。たった今、早坂さんから連絡が」

「き、聞こえていました……天使、ですね」

「ええ、それと例の地底怪獣も」

 千早の物言いは淡々としたものだったが、そこには微かな焦りがある。

 彼女の緊張を可憐は匂いで感じ取ると、自分も知らずの内に
 跨っていたロードバイクのハンドルをしっかと握りなおしていた。

 ……遂に来たのだ、この時が。
 日頃の訓練の成果を見せるにはうってつけとも言える檜舞台。

 自分と交代するように千早がサドルにお尻を置くと、可憐は自転車のペダルを踏みこんだ。

 ロードバイクの二人乗り。本来は大変危険な行為だが、緊急事態だ大変なのだ。
 ぐんぐん加速度をつけながら、二人は大通りに向けて走り出す。


「それにしても――」

 ダンシングする可憐の肩に両手を置いて、バランスを取りながら千早が言う。

「今日は少々、忙しすぎると思いませんか? 平時の業務に、モグランゾー」

「それに事務所の……し、親善ライブのことですね」

 可憐の打った相槌に、千早が「はい。……それが一番問題です」と頷いた。

 首から紐でかけているデジタルカメラに視線を移し、
 彼女は苛立ちを抑えられないと言ったように唸る。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
124Res/134.06 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice