【ミリマス】ザ・ミリオンオールスターズ! 〜銀河の果てまで届けちゃいM@S〜
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40: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/06/21(水) 23:43:24.15 ID:U5+7jilB0

「なにを浮かれているんだお前たちは! 任務に戻るぞ、さっさと全員乗り込めぃ!」

 一喝、雲の子を散らすように各々の戦車へ戻って行く部下の姿に苦笑して、彼は雪歩に向き直る。

「では雪歩さん。そろそろ失礼させて頂きます」

「はい。……お仕事、頑張ってくださいね」

「も、もちろんですとも!」

 天使な雪歩に微笑まれ、男が柄にもなく頬を染める。
 ……なに、彼も雪歩のファンなのだ。

 彼は脱いだ軍帽を胸に抱き、踵を合わせて直立すると。

「お二人も怪我の無いようお気をつけて。我々一同、影ながら応援しております」

「たいちょー、いつまでカッコつけてんすかー?」

「うるさいっ、今行く! ――では!」

 気合の入った敬礼一つ、こうして戦車隊は旅立った。

 この辺りの避難は終わったのか、今はもう人も車も居ない閑散とした道路の先に
 大きな車体が消えて行くのを見送って、残された三人はカフェの席に腰を降ろす。


「あっ!」

 途端、麗花が声を上げた。

 目の前の皿に残ったマカロンを摘み上げると、彼女は口をへの字に曲げて呟いた。

「私を乗せる前に出発しちゃうなんて、隊長さんってばせっかちさん」

「あ、ははは……」

 だがしかし、渇いた笑いを浮かべて雪歩は思う。
(麗花さんの場合、ワザと置いてかれたんじゃないかなぁ?)――と。


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