33:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 01:29:02.53 ID:smyUCZOA0
◇―――――◇
次の日から、私は毎日音楽室に通った。
はじめは苦笑いしながら受け入れてくれていた梨子ちゃんも、3日目には遠慮なくしかめっ面をするようになった。
梨子「千歌ちゃん。私にアイドルなんて無理だってば。だから、ね?」
千歌「そんなことない! 梨子ちゃんは絶対人気出るもん。知ってるもん」
梨子「……千歌ちゃんって、たまに不思議なこと言うよね。知ってる、とか」
千歌「え、そ、そう?」
梨子ちゃんには、事情を言えないでいた。
言ったところで信じてもらえないと思った。
千歌「とにかく、梨子ちゃんが必要なの!」
梨子「曲が必要?」
千歌「違うよ! 梨子ちゃんが必要なの!」
梨子「ごめんね。私、もうすぐ春のコンクールがあって」
きっぱりと梨子ちゃんは断った。
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