10:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 01:12:26.38 ID:smyUCZOA0
◇―――――◇
千歌「え、えええ、な、なんで!? 私たち、船の上で……!」
あたふたと布団をめくる。ぬいぐるみは床に転がった。
千歌「私の部屋、だよね……でも、なんか、変……」
少しずつ意識がはっきりしてくるにつれ、私は言いようのない違和感を抱き始めていた。
昨日まで寝ていた自分の部屋。それなのに自分の部屋ではないような。
千歌「あれ、千歌、長袖だ……」
自分の着ている服も妙だった。衣替えなど、とっくの昔に終わっているはずだった。
千歌「お母さん、わざわざ出したのかな……」
私はどうなったんだろう。
船の上で踊っていて、急に眩暈がして、あのまま倒れたんだろうか。
それで家に運ばれて、パジャマも着せられて。
千歌「いやいや、それなら病院だよね」
千歌「うーん……とりあえず、誰かいないかな」
裸足のまま部屋の扉を開けて、廊下に出た。
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