8: ◆943Wavjp.E[saga]
2017/06/22(木) 00:05:10.99 ID:TNLEI9pIo
全然進展のない学園モノの流れは、ここで終わることとなる。
ルシファー「……危ないっ!」
凛「え?」
何が起きたのかさっぱりわからない。
ルシファー「私の後ろに下がりな!」
凛「うん? うん」
状況を理解出来ないでいたが、ルシファーの後ろに隠れて周りを見ると、なるほど。
闇のホーミングが飛んできてるじゃありませんか。
凛「!?」
ルシファー「ふんっ!」
ルシファーの手からプラズマが溢れ、それが一筋の糸となってホーミング一つ一つを貫き、消滅させていく。
……え? これバトル物なの?
凛「え? なにこれ……?」
ルシファー「睨んだ通り、狙ってきたね……」
凛「???」
ルシファーを? 私を? 誰が?
なんて事を考えていると、道路脇の草むらから何かが飛び出してきた。
「グルルル…………」
凛「三つ首の犬……!?」
しかも、耳としっぽが燃えている……?
ルシファー「ケルベロスか。誰の差金?」
ケルベロス「……」
ルシファー「喋れない個体、か」
両者睨み合い。ケルベロスというあの犬(?)も、ルシファーも1歩も動かない。
私は息を飲んだ。生まれて初めて、友情コンボを使って攻撃してくる存在を、そして戦いを見たのだから。
……本当に初めてだっけ?
ああ、喧嘩とかで使ってる人いたなぁ……
とにかく、手汗が止まらなかった。
ケルベロスが動く素振りを見せると、ルシファーがプラズマを光らせて威嚇する。
ルシファーが動こうとしても同様だ。
このままじゃ埒が明かない……と思ったその時、ルシファーが勢いよく前に出る!
ルシファー「……」
右掌にばちばちとプラズマを携え、それをそのままケルベロスに突き出す!
もちろんケルベロスはその手を噛もうとするが……口の中をプラズマでめちゃくちゃにされただけだった。
一つの顔を負傷して仰け反ったそこを、ルシファーは見逃さなかった。
ケルベロスの首元を掴むと、より一層プラズマを強く放出した。
バリバリと音を立て、ケルベロスが光ったかと思うと、闇に溶けて消えた。
ルシファー「……あ、大丈夫?」
大丈夫だけど、唐突なバトル展開にわりと私は戸惑ってます……落ち着いてる?私。
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