勇者「えっ?魔王が>>2を使ってくるんですか?」
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43: ◆CcRswLDDG6[saga]
2017/06/19(月) 00:49:47.03 ID:s2iFH2gG0
✝勇者の店✝

魔法使い「何、これ……?」

勇者「おういらっしゃい!おすすめの商品はこちらだよ!」

魔法使い「完全ヒップホップ大全……?全国温泉巡りマップ……?」

魔法使い「何、これ……?」

勇者「一つ目は俺の趣味。二つ目は、まぁ、魔法使いと一緒に行けないかな、って……」

魔法使い「人の、趣味には、口出ししない……けど、ちょっと何言ってるのか分からない……」

勇者「そこまで!?そこまで嫌!?」

魔法使い「今は夏……夏に温泉巡りなんて……狂気の沙汰……」

勇者「じゃあ冬ならいい、とは言ってないと。悲しいなぁ……」

魔法使い「冬なら……考えて……あげないことも……ない……」

市民「こんちわー、うっわなにこのレイアウト!勇者趣味推しすぎでしょ!」

男子「うわーすごい!空母オキナワのプラモデルだ―!でもちょっと高い……」

勇者「おう男の子よ、それがほしいとはお目が高い!持ってるお金まで値引きしてあげよう!」

男子「えと、90円……」

勇者(97%引き!?でも一度言ったからには……)

勇者「できらぁ!90円で売ってやる!」

男子「うわぁ!勇者さんありがとう!」

市民「お前……つくづく商売下手だねぇ……そこがいいんだけどさ」

勇者「ん?なんだい?大人には安く売んねえよ?」

市民「わかってるって、それで?魔法使いちゃんとはどうなんだい?」

勇者「どう、って……別にどうもこうもないよ」

勇者「って魔法使い撃つな撃つな!室内で雷を撃つな!」

市民「ひえーこっわ、じゃあな勇者!」

勇者「おう待たな!」

魔法使い「勇者……」

勇者「ん、なんだ?」

魔法使い「勇者が……旅館とかに行ったことを言えば……その旅館には確実に人が行く……」

魔法使い「だから……過剰に接待を受けるかもしれない……そのためにも……私が付いていく必要がある……」

勇者「ま、魔法使い?随分グイグイ来ますね……」

魔法使い「決まり……あと……勇者は……商売下手……だから……私が付いてないと……」

魔法使い「だから……ここに住む……」

勇者「分かった分かった、部屋は狭いけど我慢してな」


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