230: ◆ddl1yAxPyU[saga]
2017/08/12(土) 01:14:08.67 ID:J7Obj3h10
ルビィ「――行くよ」
ダイヤ「………は? る、ルビィ……?」
ルビィ「わ、私が行かきゃみんなが死んじゃうなら……行かなきゃいけない…よね」
ダイヤ「ダメよ! 行く必要は無いと言っているでしょ? お姉ちゃんの言う事を聞きなさい!!」
ルビィ「お姉ちゃん、私だって成長しているんだよ? どうするかは自分で決められる」
ダイヤ「……嫌よ」
ルビィ「ルビィを……信じてよ。例え100回戦って1回しか勝てない相手だとしてもさ、もしかしたら今回は勝てる1回かもしれないでしょ?」
ダイヤ「………嫌です」
ルビィ「だから……お姉ちゃんに笑顔で見送って欲しいな」ニコッ
ダイヤ「嫌っ! お願いだから行かないで!!! ルビィが死ぬなんて絶対に嫌なのよぉ!!!」ポロポロ
ルビィ「……」
ダイヤ「今までワガママは言わないように努めてきました!! でも……でも今回ばかりは無理です!!! 果南さんや善子さんだけでなくルビィまで失いたくないんです……!!」
ダイヤ「みんな一緒に死ぬのなら…それでいいじゃないですかぁ……!」
ルビィに抱き着き、泣き崩れるダイヤ
ダイヤの気持ちは全員が理解できた
結果が変わらないならば、このまま運命を共にするのもいいかもしれない
そんな事を考え始めるメンバーも出始めたが…
ルビィ「…あはは、こんなお姉ちゃん初めてだよ。さっきまで怖くてどうしようもなかったのに、逆に落ち着いちゃったよ」
ダイヤ「ぅう……嫌よ………嫌…ですわ…」
ルビィ「…ごめんお姉ちゃん、それでも私は行くよ」
ダイヤ「っ!? ルビィ……」
ルビィはダイヤの腕を優しく解いた
妹の覚悟を悟ったダイヤはもう抗う事はしなかった
ガンツの目の前まで歩み寄るルビィ
後はあの場所へ転送するように命令するだけだ
大きく息を吸い込み、気持ちを落ち着かせる
そして――
ルビィ「ガンツ、私を――――」
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