【俺ガイルss 由比ヶ浜結衣誕生日】二人の速度-SS速報VIP

【俺ガイルss 由比ヶ浜結衣誕生日】二人の速度

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40:名無しNIPPER[sage saga]
2017/06/16(金) 23:10:12.03 ID:NRLhzd33o
「18か……。あー、外出てるかも。どうかしたか？」

「小町の情報によると、その日うちには誰もいないらしいよ。夜までみんな帰ってこないんだって」

「……へぇ。って、それがどうした。聞いてないんだけど」

以下略 AAS

41:名無しNIPPER[sage saga]
2017/06/16(金) 23:11:43.08 ID:NRLhzd33o
　去年もだったがまんまと乗せられてどうかしようとしてしまう、このお兄ちゃんとかいう人物は結構可愛い気がする。やだ俺だった。

「……先言っとくけど。その日うち誰もいねぇからさ、うちに来て……もらえませんかね……。お前がよかったら、だけど……」

　しかし我ながらキモい話し方である。由比ヶ浜のことだからキョドりすぎとかって笑っ……。

以下略 AAS

42:名無しNIPPER[sage saga]
2017/06/16(金) 23:12:48.81 ID:NRLhzd33o
「別にそんな固くなるようなことじゃねぇだろ……。素直に祝われてくれりゃいいよ」

「う、うん……」

　と言ってはみるものの、この状態を少しでも変えられればという思いはもちろんある。

以下略 AAS

43:名無しNIPPER[sage saga]
2017/06/16(金) 23:13:34.39 ID:NRLhzd33o
「そういや去年渡した傘ってまだ健在？」

　気がつけばなんか由比ヶ浜がぽーっと上の空っぽいので話題を変えてみた。

「ん、うん。もちろん。ホラ」

以下略 AAS

44:名無しNIPPER[sage saga]
2017/06/16(金) 23:14:53.52 ID:NRLhzd33o
　奉仕部に入らず由比ヶ浜とこうなっていないまま大学生になっていたとして、その俺が見上げる空は今見ている色と同じだったんだろうか。ふとそんなことを考えた。

　ぼっちのままであっても、俺はそれなりに誤魔化しながら生きていけたのだろうと思う。考えるべきことから目を背け、そのことからすら目を逸らしていただろうから、悩むことは今のほうがずっと多い。

　面倒だよ、確かに。めんどくせぇよ。人間関係って。

以下略 AAS

45:名無しNIPPER[sage saga]
2017/06/16(金) 23:15:33.42 ID:NRLhzd33o
「行こっか。お腹すいちゃったよ」

「おお、人が来る前に飯済ませよう」

　歩きかけてまた立ち止まった。もう少し。

以下略 AAS

46:名無しNIPPER[sage saga]
2017/06/16(金) 23:16:47.85 ID:NRLhzd33o
「……まあ、それでも助かってる」

　俺の言葉を弁当の礼と受け取られたことは気にしなかった。今はまだそれでいい。こんな曖昧な言葉で全部が伝わるなんて思っちゃいないし、なかなか前に進めない俺が許されるとも思っていないから。

「そっか、それならよかった」

以下略 AAS

47:名無しNIPPER[sage saga]
2017/06/16(金) 23:17:14.29 ID:NRLhzd33o
　来るべき日に向け少しずつでも想いを吐き出し、言葉にする練習をしておかねばと前々から考えてはいたから、まあ、幸い周りには誰もいないし？　いいんじゃないかな。冗談っぽく、このぐらいなら。

「……え、えっ？　ちょっ、ヒッキー、どど、どういうこと！？」

　背後で立ち止まったままの、彼女の顔を思い浮かべる。

以下略 AAS

48:名無しNIPPER[sage saga]
2017/06/16(金) 23:17:53.36 ID:NRLhzd33o
今日はここまで
続きは当日に

49:名無しNIPPER[sage]
2017/06/16(金) 23:37:24.08 ID:knpKBoQM0
由比ヶ浜のセリフ違和感だらけやな

50:名無しNIPPER[sage]
2017/06/17(土) 01:16:14.84 ID:0kUBaEQDO
砂糖細工さんじゃないか、SS引退したかと思ってた1年振りですげー嬉しい。続き楽しみです。

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