16: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/06/16(金) 18:50:07.27 ID:owrHDoo50
しかも、ただのドMではない。
精神的な暴力を嫌い、肉体的な暴力をこの上なく好む、ドM界の異端児。
暴言を嫌がり、暴力を嬉々として受けるフィジカルドM。
時子は彼のことを「注文の多いドM」と呼ぶ。
精神的な暴力を軸とした調教を得意とする時子が初めて調教を諦めた男、それがプロデューサー。
プロデューサーがリングに上がった理由。
それは、彼が嫌う冤罪という精神的な苦痛をなくすため。
そのために身の潔白をこの場で証明するため。
ここまでは、凛もたどり着いた。
しかしその先の、「大衆の面前で合法的に暴力を受けるため」ということには気がつけたのは、時子のみ。
「…興ざめね」
自分が調教できない男が悦ぶ様なんか、これ以上目に入れたくなんかない。
時子は観客席を後にした。
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