14:名無しNIPPER[saga]
2017/06/15(木) 19:50:34.87 ID:aOP4YlVUo
ズドンッ!
轟雷(左肩からの一撃はフレズヴェルクを直撃し、少しの間を空け、私たちの勝利を告げるアナウンスが鳴り響く)
轟雷(だけど、私はそのまま進み、フレズヴェルクに接近した)
轟雷(フレズヴェルクの身体は未だに赤黒いものに覆われていて、まだ何も終わっていないことを示している)
フレズヴェルク「があぁぁぁっ!!」
轟雷(肌は褐色に染まっていき、装甲も赤黒くなっていく。同時にフレズヴェルクの身体にはヒビ、崩壊の兆候が見られる)
轟雷「フレズヴェルク。戦いは終わりました」
轟雷(彼女は私の言葉を理解していないのだろう。崩壊しながらもアーテルから別の姿へと変形しようとしている)
轟雷「フレズヴェルク。ようやく私はあなたに勝つことができました」
轟雷(恐らくあと少しの時間で彼女は自滅する。でも、そんなことは許さない)
轟雷「──フレズヴェルク。一番最初のバトルであなたに負けたことはとても悔しかったんですよ?」
轟雷(口から出てきた言葉は私の記憶にない最古の記憶の話だった。ピタリとフレズヴェルクの変形と動きが止まる)
フレズヴェルク「……ゴウ、ライ……覚エ、テ……」
轟雷(ボロボロで装甲も所々ひび割れたスレズヴェルクに触れる。その瞳は未だに真っ赤で、まるで泣きはらしているようだった。ぶーたれているようにも見える)
轟雷「ねぇ、フレズヴェルク。感情って良いものですよ。──今、教えてあげますね」チュッ
轟雷(あおとの生活で学んできた感情の全てを篭めて、私はフレズヴェルクに友情の証を行った)
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