84:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 19:51:14.74 ID:Y68L0yR+0
「植野さんでしたね。
あなたは竹内先生から硝子さんのお世話係を押し付けられたわけですか。」
右京の質問に植野は静かに頷いた。
それは先ほど右京が目撃したクラスの実態。
本来、障害があろうがなかろうが児童を指導するのは担任教師の役目。
だが硝子の場合はかなり特殊だった。担任の竹内は当初から硝子を疎んじていた。
また竹内には聴覚障害を患う児童への指導に対する経験はない。
そのため竹内は生徒に硝子の世話をさせるためにお世話係を付けた。
それは主に女子が役目を担っており必然的に席が近い植野が当番を請け負っていた。
「私は…西宮さんが転校してきてからずっとお世話係を押し付けられた…」
「最初は…ちゃんとやってたよ…」
「けど…段々疎ましくなってきた…だってあの子何度教えてもわからないみたいで…」
それは仕方のない問題だ。
児童たちに耳の聞こえない硝子に何かを伝えることは思いの外困難だ。
本来、この指導を行うべき竹内は既にその責務をお世話係の児童たちに投げ出していた。
そのため植野も硝子に何をどう教え込んだらいいのかわからなかった。
しかも担任の竹内はそんな状況に置かれている自分のことも知らず淡々と授業を進める。
そのせいで植野自身もまた授業に遅れが生じてしまい
この原因である硝子に対してストレスを感じるようになってしまった。
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