右京「聲の形?」
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67:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 18:37:10.91 ID:oprjNj9s0


『これは…あの女の…八重子の呪いだ…』


『八重子が産んだ忌み子の因果応報が私たちにも災いを招いたのよ。』


『あいつらはワシらを騙しただけに飽き足らずこんな貶めるとは…なんて親子だ…』


『 『すべてあの女の…八重子のせいだ…』 』


この物語の冒頭でも語られた恨み言。

それが摘発された直後に語った夫とその義両親の証言だった。

その事実を告げられて八重子は愕然とした。

そんな…まさか…自分がそんな筋違いの理由からそこまで恨まれていたなんて…

夫とは硝子の障害を理由に離婚されてからもう10年も音沙汰無し。

今回の逮捕についても八重子は何も関わりを持ってはいない。

だからこそ思った。

夫の助けが得られない以上、自分が子供たちを支えなければならない。

そのためには弱い自分を捨てなければならなかった。

だからこそ涙を振り払い弱さを捨てた。

気丈に振舞うことで硝子を普通の子と同じく育てようと決意したのに…


「もう夫とは10年も音沙汰はありません。今更逮捕されても私たちには関係ないことです。」


「その様子だと関わりがないのは事実のようですね。
申し訳ありません。警察としても疑いが出た以上は調べなくてはなりませんから。
こうして遠路遥々と出向かなければならないもので…」


右京たちが八重子の元を訪れたのはこの確認を済ませるため。

そんな公務員のお役所仕事など自分には関係ない。

それに障害を理由に硝子を捨てた前夫とその義両親がどうなろうと知ったことではない。

いや、むしろ当然の報いだ。娘に理解のなかった夫とその義両親。

それが自らの悪行で逮捕されるなんてこれこそまさに因果応報だとそう罵ってみせた。




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