2: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2017/06/14(水) 22:32:08.89 ID:6jKTh3xi0
(あまり濡れてないですし……まぁ、ラッキーだったかもしれません)
服やカバンについた水滴を手で払い、ふぅと息を吐いたところで、気がつきました。
玄関ホールの端、昨日までは何もなかったはずの場所に、数人が。自分とほとんど変わらぬ歳の、恐らく向こうも学校を終えて事務所へ来たのだろうな、と思わせる数人が、何かを囲っていました。
「おはようございます。どうかしたんですか?」
「あ! ありすちゃん! おはようございまー!」
"待ってました"と言わんばかりの返事を返してくれたのは薫さんです。別に、彼女が溌剌としていることは実に普段どおりなのですが、見れば、薫さん以外もそんな表情を浮かべていたのです。
「ありすちゃん! これこれ! 見て!」
「は、はぁ……」
千佳さんに促され、視線を皆さんの中心に移すと。
「……人形?」
そこにあったのは、一体の人形。
手で持つには妙に大きく、かといって床に置いてしまっては気づかずに蹴飛ばされてしまいそうな、そんな大きさの西洋人形が置いてありました。
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