24: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2017/06/14(水) 22:25:17.11 ID:OIoYntls0
お互い黙りこくってしまって、席を立つことができない。
プロデューサーが何を思っているかは分からない。
けれど……この時間が終わってしまうのが惜しい。
それだけが今、胸の中を占めていた。
きっと、時間にすれば大したことは無い時間。
意を決して、私は口を開いた。
「……なんだか、この時間が終わってしまうのが、惜しいです」
「はは、奇遇ですね。僕もです」
そうか、プロデューサーもだったんだ。
暖かいものが、胸の中にじんわりと広がるのを感じる。
そんな些細な事だけで、今はとても嬉しい。
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