5: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/06/14(水) 00:01:33.36 ID:bk9mFZZ70
「あ、あの!」
振り絞るような声が聞こえる。
寒そうな手は、かたく握りしめられている。
「わ、わたしのこと、覚えてますか」
いかにも緊張した面持ちで彼女が話しかけてきていた。
俺はというと、自分の耳を疑っていた。彼女から発せられたのは甘やかな声で、その声にはたしかに聞き覚えがあった。
28Res/12.88 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20