五年と少しの歳月に
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10: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/06/14(水) 00:07:07.01 ID:bk9mFZZ70
 「どうしたの? ぼーっとしてるけど」

 彼女が心配そうに顔を覗き込んでくる。
 ああいや、と言いながら首を振る。

 「髪型が変わってたから、すぐに気付けなくてごめんな」

 我ながら苦しい言い訳だと思った。でも実際のところ彼女の髪は長く見ない間に伸びていたので、あながち嘘でもなかった。

 「そうかな?」

 自分の髪を何度か撫でながら、彼女は控えめにはにかんだ。
 少なくとも髪が伸びたという自覚はあるのだろう。


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