9: ◆Ww9Me2u6TE[saga]
2017/06/13(火) 00:51:43.14 ID:/bvMKrLfo
ハギヨシ
『おや? それは京太郎くんが一番詳しいのでは?』
京太郎
「え? いやまったく。そもそも俺、龍門渕さんとも天江さんともロクに話したこと無いですよ?」
ハギヨシ
『えっ』
京太郎
「え?」
ハギヨシ
『……失礼ですが、お嬢様と最後に話したのはいつでしょうか?』
京太郎
「んー……県予選の時かなぁ。なんか話した記憶はあるんですけど内容覚えてなくて」
ハギヨシ
『そうですか……』
京太郎
「一人で泣いてたから、気になって声かけたんですよね。ってこれだけ聞くとナンパみたい。泣き止ませようと必死に喋ってて自分でもどんな話したか思い出せないなぁ」
ハギヨシ
『なるほど』
京太郎
「天江さんは……迷子になっているところを見つけたんだったかな。確かそんな感じですね、うん」
ハギヨシ
『(さて、どうしたものでしょうか。京太郎くんは自分のやったことの重大さについてまるで分かっていないようですね……)』
京太郎
「あぁそうだ、最初は小学生だと思ったんだよなぁ。後で驚きましたよ、あの天江衣だったなんて……」
ハギヨシ
『(忘れてました、と素直に言われてしまうとお二人が悲しまれる……かといって一から教えるのも……)』
京太郎
「それにしても最近多いんですよね、この手の話題。私のこと覚えてる? とか、あの人のこと覚えてる? とか」
ハギヨシ
『え?』
京太郎
「昔から困ってる人見ると無意識に助けちゃう性分で……そこら辺記憶曖昧になることも多くて困っちゃうんですよねー」
ハギヨシ
『分かりました。次の日曜日にでもどうですか?』
京太郎
「まぁ行くのは構いませんけどね?」
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