37: ◆/68JWAdLSs
2017/06/13(火) 12:43:46.16 ID:kjBaqR7dO
リーリエ「……確かに、兄様の言うこともわかります…」
グラジオ「リーリエ!」
リーリエ「……ですが…私がディグダを描くとしても、兄様が先程言ったように、絵のクオリティは格段に下がると思いますよ?」
グラジオ「そ、そこは練習すれば……」
リーリエ「……私…女の子の絵を描きたいから描いてるんです!」
グラジオ「!」
リーリエ「描きたくないものを描いたところで、上手く描ける気なんてしません!」
グラジオ「………………」
グラジオ「(……確かに…さっきリリーちゃんを描いてる時のリーリエは凄く楽しそうだった………)」
グラジオ「(……愛する妹に描きたくないものを無理矢理描かそうとするなんて……)」
グラジオ「(何してやがる!オレ!)」クッ
リーリエ「それと……」
グラジオ「?」
リーリエ「私、恋愛は男は男同士、女は女同士するものだと思っています!」
リーリエ「兄様、私をあまり変な目で見ないで下さい!気持ち悪いです!」ジトー
グラジオ「」ガーン
リーリエ「……………」
リーリエ「…………兄様は……」
グラジオ「………え?」シクシク
リーリエ「兄様は何故、ラノベ作家になろうとしたのですか?」
グラジオ「……フッ、そんなたいした理由じゃないさ」
リーリエ「…………?」
グラジオ「………昔、たまたまPCでネット小説を見る機会があって……それでその小説が凄く面白かったんだ…」
グラジオ「そして、オレもネットで書いてみた…そしたら…」
グラジオ「フッ、お世辞にも人気があるとか面白かったとは言えないものだったぜ…でも……」
グラジオ「……たった一人だけ、オレの書いた小説を面白いって言ってくれた奴がいた。それが凄く嬉しくて……」
リーリエ「………………」
グラジオ「オレはコイツの為に……いや、もっとみんなに面白いって思って貰えるような小説を書きたいっ!って思ったのが切っ掛けさ…」
グラジオ「………フッ、くだらないだろ?」
リーリエ「………………」
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