49:名無しNIPPER[saga]
2017/06/15(木) 21:56:59.52 ID:YPd3gT/X0
青年「とにかく。商人と特別な関係でもなければ、好きとかそういう感情も無い」
奴隷娘「本当ですか?」
青年「オレが嘘ついたことあったか?」
奴隷娘「ありました」
青年「忘れろ」
奴隷娘「私を置いてどこかに行ったこと、忘れません」
青年「用事で家を一晩空けただけじゃん…」
奴隷娘「私も連れて行ってくださいよ…!」
青年「お前は体調悪かったんだし、あの時は仕方がなかっただろ」
奴隷娘「おんぶしてくださいよ」
青年「どんだけ図々しいんだよ」
奴隷娘「ずっと…ずっと一緒に居てくれるって言ったのにっ」
青年「あれ? そんなこと言ったっけ?」
奴隷娘「難聴な豚」ボソ
青年「聞こえてんだよ!」
奴隷娘「旦那様がとぼけるからです」
青年「ずっとなんて居られない。人には寿命ってもんがある」
奴隷娘「では、死ぬまで一緒に居てください」
青年「嫌って言ったらどうする」
奴隷娘「旦那様を怨みつつ死にます。そして毎晩、化けて出ますので」
青年「それは困るな」
奴隷娘「…もぅ!」
奴隷娘「……いじわる…しないでください」
青年「何をすれば、許してもらえるだろうか」
奴隷娘「私、寒いです…。誰かの温もりが必要なくらいに」
青年「…わかったよ」
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