青年「とんでもない奴隷を買ってしまった」
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44:名無しNIPPER[saga]
2017/06/15(木) 21:45:22.42 ID:YPd3gT/X0

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奴隷娘が朝になっても布団に潜り込んで来ない

部屋に様子を見に行くと、朦朧としながらこちらの手を握ってきた

どうも昨日から咳をよくしていたから、風邪でも引いたのだろう

今日は風邪に効く薬でも買いに行ってくるかな



と、思い駆け回っているうちに夜が明けようとしていたのは自分でも驚いた

その日は一緒に寝てくれとせがまれたので、渋々だが承諾した

良い匂いするなコイツ!


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あれから一ヶ月と少し経った

最初は可愛げの無い奴と思っていたが…

懐かれるのも悪い気はしないな



奴隷娘がオレにあんな態度を取っていたのは、きっと終わらせて欲しかったんだろう

昔、何もかも諦めていた、似たようなヤツが居たから直ぐにピンときた

残念だったな

殺してくれと願われたら、殺したく無くなるもんなんだよ

……あんなヤツでも今じゃあ立派な商人になった

なら…奴隷娘だって、きっと何か夢を追えるはずだ

それを応援してやるのも、主人の務めってもんだろう


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