御子柴「お、このヒロインは中二病か」野崎「なんだそれは？」-SS速報VIP

御子柴「お、このヒロインは中二病か」野崎「なんだそれは？」

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1: ◆LYNKFR8PTk[saga]
2017/06/10(土) 22:11:51.26 ID:hRN2QKUB0
御子柴「ん？なんだよ野崎、中二病知らねぇのか？」

野崎「あ、ああ……新種の病気か？」

御子柴「ちげえよ……いいか、中学2年ぐらいになると丁度背伸びしたくなるだろ？」

御子柴「その時に見られる症状を総じて中二病って言うんだよ」

御子柴「んで、ゲームやアニメで大抵扱われる中二病ってのが……」

『ふっふっふっ……どうやら私の左腕をそろそろ開放する時が来たようだな』

御子柴「所謂邪気眼系ってやつだ」

御子柴「野崎の周りにも中二の時にファンタジーめいたやつがいただろ？」

野崎「いない」

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2: ◆LYNKFR8PTk[saga]
2017/06/10(土) 22:12:51.55 ID:hRN2QKUB0
『ぐおお！！静まれ、私の左腕！！！』

野崎「これはただの子供の時の遊びの延長線上じゃないのか？」

野崎「というかこれは……ただうざいだけじゃないのか？」

3: ◆LYNKFR8PTk[saga]
2017/06/10(土) 22:13:17.38 ID:hRN2QKUB0
野崎（とりあえずみこりんがやっているところを隣で見てみよう）

『くっ……まさかこんなところで再び出くわす事になるとは……』

『やはり……この腕が覚醒している者同士が惹かれ合うという逸話は本当だったみたいだな』

4: ◆LYNKFR8PTk[saga]
2017/06/10(土) 22:13:48.12 ID:hRN2QKUB0
御子柴「つぅわけでよ！！中二ヒロインのトゥルーエンドがすっげぇよくてよ！！」

佐倉「へ、へぇ～」

御子柴「やっぱりギャップって大事だよな！！激しければ激しい程破壊力は計り知れないぜ！！」

5: ◆LYNKFR8PTk[saga]
2017/06/10(土) 22:14:23.70 ID:hRN2QKUB0
別の日

女子「ねー千代、野崎には告白したのー？」

佐倉「え、ええ！？」

6: ◆LYNKFR8PTk[saga]
2017/06/10(土) 22:14:53.37 ID:hRN2QKUB0
女子「千代っていつもと野崎といるじゃん？」

佐倉「？うん」

女子「だからさ、普段一緒にいることの有り難みを野崎に教えるべきだよ！！」

7: ◆LYNKFR8PTk[saga]
2017/06/10(土) 22:15:24.31 ID:hRN2QKUB0

8: ◆LYNKFR8PTk[saga]
2017/06/10(土) 22:15:50.96 ID:hRN2QKUB0
御子柴「はぁ～疲れた」

御子柴「さっさと家に帰ってギャルゲーでも……」

佐倉「みこりーーん！！」

9: ◆LYNKFR8PTk[saga]
2017/06/10(土) 22:16:21.04 ID:hRN2QKUB0
御子柴「じゃあなんだよ、お前は中二病風に野崎に話したら振り向くと思ってんのか？」

佐倉「う、うん。流石に無視とかはできないから……変わった喋り方をして心配をかけさせるって方法で振り向かせてみようかなって思って」

御子柴「……つってもな、ギャルゲー家に溜まってあんだよな。わりいけどまた今度……」

10: ◆LYNKFR8PTk[saga]
2017/06/10(土) 22:16:51.40 ID:hRN2QKUB0
御子柴「中二病を演じるにはまずは格好からだ」

佐倉「形から入るってこと？」

御子柴「そういうことだ、まずは眼帯をつけろ」

11: ◆LYNKFR8PTk[saga]
2017/06/10(土) 22:17:30.00 ID:hRN2QKUB0
御子柴「そんであとはマントだ、見た目はそんなもんでいいだろ」

佐倉「な、なんか恥ずかしいね……」

御子柴「まぁ演劇の格好だのハロウィンのコスプレだのって風に考えたらいいんじゃねえか？」

12: ◆LYNKFR8PTk[saga]
2017/06/10(土) 22:18:05.31 ID:hRN2QKUB0
御子柴「ちゃんとできるかどうか俺が見てやるよ」

佐倉「で、でも……やっぱり恥ずかしいよ……」

御子柴「……まぁそう思うのも無理はねぇな」

13: ◆LYNKFR8PTk[saga]
2017/06/10(土) 22:18:35.78 ID:hRN2QKUB0
佐倉「う、腕が疼く……」

御子柴「おう、そんな感じだな」

御子柴「けど微妙に羞恥心があるな」

14: ◆LYNKFR8PTk[saga]
2017/06/10(土) 22:19:12.67 ID:hRN2QKUB0
佐倉「うん！！！だいぶ慣れた！！」

御子柴「そっか。ならよかったぜ」

佐倉「ありがとうみこりん！！私、行けそうな気がする！！」

15: ◆LYNKFR8PTk[saga]
2017/06/10(土) 22:20:52.44 ID:hRN2QKUB0
別の日の学校

野崎「最近は徹夜ばかりで頭が痛い……」

佐倉「……」スタスタ

16: ◆LYNKFR8PTk[saga]
2017/06/10(土) 22:21:19.07 ID:hRN2QKUB0
野崎「佐倉！！？急にどうしたんだ！！？」

佐倉「佐倉……？私はそのような名前ではない……」

佐倉「我が名は……チェリーブロッサム・サウザンド！！」バサッ

17: ◆LYNKFR8PTk[saga]
2017/06/10(土) 22:21:54.59 ID:hRN2QKUB0
佐倉「……ではさらばだ」スタスタ

野崎「……」ポカーン

野崎（佐倉に……一体何があったんだ？）

18: ◆LYNKFR8PTk[saga]
2017/06/10(土) 22:22:27.22 ID:hRN2QKUB0
鹿島「そうだね……確かに君は……僕を唯一倒せる存在……」

鹿島「けど……忘れちゃいけないよ」

鹿島「僕が……君を倒せる唯一の存在であることも」

19: ◆LYNKFR8PTk[saga]
2017/06/10(土) 22:22:59.11 ID:hRN2QKUB0
瀬尾「おっす千代ー……ってどうしたのその眼帯」

佐倉「私の前でそれはタブーだ」

瀬尾「そ、そっか……」

20: ◆LYNKFR8PTk[saga]
2017/06/10(土) 22:23:37.94 ID:hRN2QKUB0
放課後

佐倉「……」

佐倉（ど、どうかな……効果あるのかな）

21: ◆LYNKFR8PTk[saga]
2017/06/10(土) 22:24:06.13 ID:hRN2QKUB0
野崎「今日は佐倉と御子柴がアシスタントに来るが……」

野崎「まさか佐倉は……またあの格好なのだろうか」

ピンポーン

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