87:名無しNIPPER[saga]
2017/07/08(土) 01:24:36.54 ID:wAYX5tm50
「祖母は、お茶の先生で、厳しい人で」
「小さい頃の私は、祖母が苦手でした」
「お姉ちゃんは祖母を尊敬してたみたいですけど」
「私にとっては、怖い人だったんです」
「普段は離れて暮らしていたんですけどね」
「お盆の時期や、お正月には皆で祖母の家へお泊りに行ったりしてたんです」
「私がずっとそれが嫌で、祖母の家へ泊まりに行った日は、なるべく外で遊ぶようにしてました」
「その日も、私は近くの公園に遊びに行こうとしたんですが」
「祖母に呼びとめられました」
「私は、また何か厳しい事を言われるのかと思いました」
「お茶の練習の時の失敗の事だろうか、廊下を走った事だろうか、昨日靴をちゃんと揃えなかった事だろうか」
「そんな嫌な想像ばかり出てきて、祖母の言葉を無視して外に出ようとしたんです」
「祖母は、再び私の事を呼びとめました」
「反射的に私は」
199Res/100.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20