142:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 00:22:58.27 ID:+iN8oBhB0
「最初に疑問を感じたのは、私達がどうしてこんな能力を得たのかって考えた時」
「この密室を作り上げたヤツが、ランダムで能力を与えたって可能性もあるけど」
「それにしては、私達の性質に合った能力な気がするんだよね」
「例えば、私はごらく部で過ごす時間が、ずっと続けばなって思ってた」
「だから、最初からやり直すことになる能力になったんじゃないかな」
「結衣は、ツッコミが激しいから、他人の能力を無力化させられる」
「だとしたら、あかりは?」
「あかりは、優しいから死んだ人を助けられるような能力になった」
「そう考えるのが自然……なんだけど」
「ごらく部には、もっとその能力が似合ってる子が居たんだよ」
「そう、ちなつちゃんだ」
「幼い頃、祖母を亡くして葛藤した経験のあるちなつちゃんの方が」
「その能力にあっていると思う」
「そう考えるとね、色々とズレてるんじゃないかなって思えてきたんだ」
「結衣は、幼い頃の出来事を話さないことがあるよね、恥ずかしがって」
「それってさ、もしかしたら」
「記憶の改竄を望んでいる……って事にならないかな」
「そうなると、あとは消去法で……あかりは無力化能力が当てはまるって事になる」
「これ、間違ってるかな、結衣」
「もし間違っていたら、教えて欲しいんだけど」
「……結衣なんだよね、この状況を生み出したのは」
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