【ミリマス】P「美奈子が料理を作れなくなった」
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48:名無しNIPPER[sage]
2017/09/05(火) 00:37:07.78 ID:Zoys58Ayo
「美奈子ちゃん。辛かったわね」
「え?」
「今までずっと溜め込んできたのよね?自分のせいでみんなに迷惑をかけたくないって。だから言い出せなかったのよね?」
「·······はい」
「もうそんなこと考えなくていいわよ。お姉さんが全部聞いてあげるわ」
「·······はい」
私の両頬を冷たい何かが伝った。
気づくとそれは止まることを知らないかのように私の目元から溢れ出てくる。
なんとかそれを止めようと私は顔を抱えた体にうずめた。
別に誰かのお世話をすることが嫌いな訳ではない。むしろそれが生き甲斐と言っても過言ではなかった。
だからこそプロデューサーさんに言われたことも忘れてみんなに迷惑をかけるまいと黙っていたのだけど、心のどこかで私はだれかの助けを求めていたのかもしれない。
「どう?お姉さんに話す気になった?」
「····ぐす·····おねが、いします···」
「とりあえず今日のレッスンはここまでね。みんなー。ちょっと早いけど今日のレッスンはこれでおしまいにするわ」
向こうの方で「はーい!」という元気いっぱいな声が聞こえた。
「美奈子ちゃんは私もここにいてあげるから落ち着くまでそのままでいいわよ。落ち着いたら移動しましょう」
しばらく私はそのままの状態で涙を流し続けた。
手に持っていたキンキンに冷えたペットボトルはかなり温くなっていた。
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