提督呼び大会
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30:名無しNIPPER[saga]
2017/06/08(木) 22:23:58.09 ID:jrJbFQEco

翔鶴「……っぐ……えぐ……ひっぐ……」

赤城「……すみません。彼女たちのコールについて何か語ろうとしても、言葉ではなく涙しか出てこないです。本当にすみません……」

霧島「……なんてコール。あれは心の底から提督に会いたいと思っていた者しか出せない、あらゆる意味で真のコールです……」

蒼龍「……え、じゃあ私達って提督の娘さんから菱餅奪ってたの?」

飛龍「ありゃー、参ったねこりゃ」

大和「……10点。10点です。こう言っていいのかわからないけれど……素晴らしいコールでした。タイムなんてどうでも良いほどに。スコアカードが涙でグチャグチャになるほどに。本当に素晴らしかったです」

長門「10点だ。うん、それしかない。本当にそれしかない。こんなにも胸を締め付けられるコール、私は初めて聞いたよ。ありがとう。全てに感謝する」

瑞鶴「10点。もしかしたら……私が審査員席で涙を流すのはこれが初めてかもしれない。彼女たちのコール、私が海底の闇の中に身を横たえるその時まで、決して忘れはしないわ」

加賀「10点です」

大和「加賀……」

加賀「……私は井底の蛙でした。そしてどうしようもないほどに矮小な女。だって彼女たちがコールゾーンに立った時、心の何処かでは『深海棲艦のコールなんて』と思っていたのですから」

加賀「でも……でも、そんな事はなかった。彼女たちのコールは、私が今まで聞いてきた数々のコールの中でも、一際の輝きを放っていた」

加賀「コールとは提督を呼び寄せる心の叫び。魂の咆哮。感情の濁流。そして……『愛』なのだと、彼女たちのコールはあらためて気づかせてくれました」

瑞鶴「うん……! そうね、うん……!」

加賀「例え報われなくとも、許されなくとも、彼女たちの一途な愛はそのコールに乗って、私の凝り固まった頭や心臓を揺さぶり、……一筋の涙を流すまでに至らせてくれました」

加賀「……完敗です。10点。これ以外にありません」

長門「……そうだな。その通りだ加賀!」


深海棲艦の親子 40点



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