13:名無しNIPPER[saga]
2017/06/07(水) 18:16:29.83 ID:6DSH4UOv0
どれくらいの間、泣いていたであろうか。
気付いたときには、辺りはもうすっかり暗くなっていた。
辺りは不気味なほど静かで、普段は気にも留めない虫たちの声が五月蝿く響いていた。
(そろそろ帰らないと…)
そのとき、
ガサガサッ
(近くで物音がした)
ザクッ
(誰かが近づいてくる!)
ザッザッザッ‥
(足音はまっすぐこちらに向かってくる!!)
怖くて堪らなかった。
たかだか当時8歳のあたしに、冷静な判断などできるはずもなく、真っ暗闇の中あたしひとりという状況で、何者かが自分に近づいて来るということがたまらなく恐ろしかった。
「(怖いよ‥助けて‥お姉ちゃん‥っ!!)」
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