2: ◆Dm8ArSIo3MOQ[saga]
2017/06/07(水) 00:47:15.42 ID:jy0DKajr0
肇「…ところで千枝ちゃん?」
千枝「はい?」
肇(箱)「そろそろ助けてくれると嬉しいんだけどなぁ」
千枝「?」キョトンッ
肇「わぁ、何て純粋な瞳。水晶みたい」
千枝「どうしたんですか?」
肇「箱に詰められて身動き取れないんだけど、この状況を目の当たりにしてなお「どうしたんですか」なんて言える千枝ちゃん凄い」
千枝「?」
肇「えっ、どうしてそこで「信じられない…」みたいな顔して小首を傾げるの。かわいい」
千枝「信じられない…」
肇「あ、声に出しちゃうんだ」
千枝「だって、箱から麺上に成形されたグルテン質によって強いコシを生む炭水化物さんを解き放ってしまったら…千枝、一体どんな事になっちゃうか…」
肇「そんな迂回するぐらいなら素直に「うどんさん」って言われるほうがスッキリするよ」
肇「あとどんな事になっちゃうかビクビクしてるのは私のほうだからね?」
千枝「うどんさんっ」
肇「スッキリするとは言ったけど呼んでほしい訳じゃないんだよ?でもどうしたの?」
千枝「えへへっ、呼んでみたかっただけでーす♪」
肇「ああもう、全部許しちゃうその笑顔」
千枝「ところで藤原うどんさん」
肇「許したままでいさせてほしかったなぁ」
肇「その呼び方だと私の実家がうどん屋さんみたいになっちゃうんだけど」
千枝「…え?」
肇「信じ続けていたものに裏切られたような顔をされても困るよ」
31Res/18.50 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20